試し行動について~愛着障害とは?~

こんにちは、くらげです。

今回は試し行動について話していこうと思います。

グループホームの利用者さんにこの試し行動が多い方がいて、性格の悪い私はなんでそんなことすんだよとか思ってしまうので、お勉強も兼ねて調べたことと知っていることを私なりに書いてみようと思います。

1・愛着障害について

愛着障害の症状の一種として試し行動が出ている気がするので、愛着障害についてちょっと考えてみます。

愛着障害とは、子供の頃親から愛情を与えられなかったりして、適切な愛着関係(子供が親に守られてると感じれるような、絆を育む関係性)が得られなかった人が、大人になってから適切な人間関係を築けなかったり、感情が抑えられなかったりなどして生きづらさや辛さを感じてしまう障害です。

実は私も愛着障害のような症状が出ていて、私の場合感情を抑えられないのと、自己否定的な面がすごくあるのと、適切な人間関係を気づけなかったりもするのですが、本当に辛いものがあるので、これをグループホームの利用者さんも持っているかは私からはわかりませんが、これらを持っているとしたら大分しんどいと思います。

自分に自信があるようなポジティブ人間に私からは見えているのですが、人間関係で苦労していそうなことは少しだけ知っていて、体調不良の時とかも非常にわかりやすいので、自分と似たものを感じます。

私の場合は母の愛情に自分が気づかなかっただけという感じなのですが、グループホームの子はどうやら家庭環境にちょっと問題があるというか、話を聞いているとそれって本当に起こったことなの?とか疑ってしまうような家族の話を聞いたりするので、結構特殊な環境で育ったのかもしれません。私はその子について詳しいわけではないので、詳細は知らないですし推測で語るのは申し訳ないので、複雑な家庭環境かもしれないと考えるくらいしかできませんが、大変だったのかなあと思います。

2・試し行動とは?

試し行動とはその名の通り、相手に対してこれをやったら相手はどう動くか?というのを自分の行動で試す行為のことを言います。わざと嫌われるような行動をとってしまったり、相手を怒らせるような行為をしてしまう場合も含まれます。

例えば、私の母は私が早く歩くとわざとすごくゆっくり歩きます。

これはわざとゆっくり歩くことで私に対してお前なんでキレてるの?みたいな感じだと思うのですが、これも試し行動に含まれます。

相手に対してどの程度嫌な事をしても許容してもらえるのか、相手に自分がいかに愛されているかを行動でコントロールしようとしてしまいます。

グループホームの子は注目を集めようとする行動が多くて、例えば何かあるごとに自分の方ができるよ!と言ってくるのもそうですが、家族に対して暴言を吐くことが多いです。

その子の妹さんがグループホームにいた頃、結構その子のことをバカとか暴力をふるったりなどが目立っていたので、私は妹さんの方が長く一緒にいるし、大好きなメンバーなのでなんでこの人こんなに私の大好きなメンバーにひどいことするの!?という思いが強かったです。そのせいでその人のことが苦手になってしまったというのもあります。

でもこれも、試し行動の1つかもしれません。妹さんにどれくらいやったら怒られるか、どれくらいまで許されるかを無自覚に試しているのかもしれないですね。

妹さんもいつものことだから気にしないと言っているのを見て家庭環境どうなってんだ?とちょっと疑問を感じたこともあります。

私も実は試し行動をしてしまうことがあります。

結構連絡先をいきなり消したり、相手に嫌われてるからもういらないやみたいな感じでブロックしたりするのですが、そういうのも試し行動に含まれるようです。

それと、症状が今より重い時に人目のある場所で泣き叫んだり、人目のある場所で家族から逃げて1人で勝手に帰ってきたりしていたので、その時の気持ち的に両親からの愛情を感じたかった気持ちが大きいのかなと今思うとこれも試し行動だったなと思います。

また、今でも人との距離が近すぎたり、連絡先をいきなり消したり、注目してほしいがために気を引く発言をしてしまったり等々、私の方も結構試し行動をしていることに調べていると気づきました。

グループホームの子に対してどうこう言う前に自分の行いを治せよと思うのですが、私も結構無自覚に試し行動をしてしまう事が多くて、調べてみて人のことを言えないくらいには試し行動をしていたことに気づきました。

彼女が不健康アピールみたいなことを結構してくるのですが、私も結構不健康アピールしちゃうなとかは思っていて、他にも試し行動していたと気づいていなかったのでびっくりしました。

3・終わりに〜治療方法はあるか?~

試し行動をしてしまうことって自分で治そうと思って治るものではない気がしていて、根底には愛着障害があるので、やはり愛着障害を治療していかないと、試し行動の方も治らないと私は考えます。

愛着障害の治療には、自分の安心できる人間関係(心の安全基地)を形成していくことで、自己肯定感を上げてあげるということがあるようです。

過去にとらわれ過ぎないことや、家族に過度な期待をし過ぎないこと等他にも治療に必要な事はありそうですが、自分を認めてあげること、信頼できる仲間がいることで徐々に症状が安定していくようです。

幸いにも、私はグループホームで良好な人間関係を築けていると思っているので、家族との適切な関わりをしていけば、治るのかなあと思います。

これをすれば治る!みたいな明確な治療法がメンタルの病気にはありませんので、いつ治るとか先行きが見えづらく、グループホームの子も精神的に参っているように見える時もありますが、こればかりは時間が解決してくれる”かも”しれないとしか言えません。

お互いに家族との関係がうまくいったらいいなと思います。

私は母との関係があまりよくないので、母に期待しすぎないようにしないとなと感じました。

皆様は家族と親密な関係を築けていますか?

この記事が、家族との関わりで迷っている方に届けばいいなと思います。