障害者の事務職求人を徹底解説!仕事内容・必要なスキル・探し方まで

ノートパソコンの画面にExcelの表が映し出されており、そのキーボードをタイピングする手元のクローズアップ写真

障害者雇用枠での就職・転職を考えるとき、人気の「事務職」に興味はあるけれど、具体的な仕事内容や自分に合う求人の見つけ方が分からず、一歩を踏み出せないでいませんか?

この記事では、障がいのある方が事務職というフィールドで、ご自身の能力や特性を最大限に発揮し、安定したキャリアを築いていくための具体的な方法と知識を網羅的に解説します。 漠然とした興味を、実現可能なキャリアプランへと変えるために。この記事を最後まで読むことで、以下の点が明確になります。

【この記事で分かること】
  • 障害者雇用における事務職の重要性と、企業・求職者双方のメリット
  • 一般事務から経理、営業、人事・総務まで、具体的な事務職の種類と仕事内容
  • 事務職で求められる基本的なPCスキルや、キャリアアップに役立つ資格
  • ハローワークや専門求人サイトなど、自分に合った求人を効率的に見つけるための具体的な探し方

この記事は、障がいや体調と向き合いながら、自分らしい働き方でキャリアを築きたいと願う、以下のような方々に向けて執筆しています。

【こんな方におすすめ】
  • 安定した環境で、これまでの経験やPCスキルを活かして働きたい方
  • 未経験から事務職に挑戦し、専門性を身につけていきたいと考えている方
  • 自分の障害特性に合った業務内容や配慮を受けながら、長く働き続けたい方
  • 自分に合う事務職の求人がどこにあるのか、効果的な探し方を知りたい方

この記事が、あなたの強みを活かせる事務職というキャリアを見つけ、未来への確かな一歩を踏み出すための、信頼できるガイドとなれば幸いです。

障害者雇用における事務職の重要性

障害者雇用の現状と課題

障害者雇用促進法に基づく法定雇用率の段階的な引き上げなどにより、企業による障害者雇用は年々増加傾向にあります。厚生労働省の集計によれば、民間企業で雇用されている障がい者の数は年々過去最高を更新しており、働く機会そのものは着実に広がっていると言えるでしょう。

しかし、その一方でいくつかの課題も存在します。企業側と求職者側、それぞれの視点から主な課題を見てみましょう。

  • 企業側の課題
    • 業務の切り出し: 障がいのある社員にどのような業務を任せればよいか分からず、採用に踏み切れないケースがあります。
    • 受け入れ体制の未整備: 障害特性への理解不足や、物理的な環境、相談体制などが整っていない職場も少なくありません。
    • 定着支援の難しさ: 採用後のフォローやキャリア形成の支援が不十分で、早期離職につながってしまうことがあります。
  • 求職者側の課題
    • 求人のミスマッチ: 求人数は増えていますが、自身のスキルや経験、希望する配慮と合致する求人を見つけるのが難しい場合があります。
    • 職種の偏り: 求人が特定の職種に偏る傾向があり、特に事務職は人気が高く、競争が激しくなることがあります。
    • キャリアパスの不安: 長期的なキャリア形成やスキルアップの道筋が見えにくいことへの不安を感じる方もいます。

こうした現状と課題がある中で、企業と求職者の双方にとって、事務職は重要な選択肢の一つとなっています。

事務職が果たす役割

前述のような課題がある中で、事務職は企業と障がいのある求職者の双方にとって、雇用のマッチングを促進する重要な役割を担っています。

企業にとって事務職は、組織運営に不可欠な存在です。同時に、業務内容が比較的明確で、特定の業務を切り出して任せやすいため、障害者雇用の入り口として導入しやすい職種でもあります。

  • 業務の標準化と切り出しやすさ データ入力や書類作成、ファイリングといった定型的な業務が多く、マニュアル化しやすいのが特徴です。そのため、初めて障害者雇用を行う企業でも、任せる業務を明確にしやすいというメリットがあります。
  • 組織の円滑な運営 各部署のサポートや社内外との連携など、組織全体の業務がスムーズに進むための潤滑油のような役割を果たします。縁の下の力持ちとして、多くの社員を支える重要なポジションです。
  • 柔軟な働き方への対応 PC作業が中心となるため、在宅勤務や時短勤務といった多様な働き方にも対応しやすい傾向があります。これは、通勤への配慮や通院との両立が必要な方にとっても働きやすい環境につながります。

一方、障がいのある求職者にとっても、事務職は自身の能力を発揮しやすく、安定して働きやすい職種として魅力があります。

  • 安定した就業環境 基本的にはオフィス内での勤務となり、身体的な負担が比較的少ない業務が中心です。労働時間や休日も安定していることが多く、計画的に仕事に取り組むことができます。
  • スキルの活用とキャリア形成 PCスキルやコミュニケーション能力など、これまでに培った経験やスキルを直接業務に活かすことが可能です。また、未経験からでも挑戦しやすく、実務を通じて専門性を高めていくキャリアパスを描きやすい点も特徴です。
  • 合理的配慮の得やすさ 業務内容や範囲が明確であるため、自身に必要な配慮事項を企業側に伝えやすく、理解を得やすい傾向にあります。

このように、事務職は企業側の「業務の切り出し」という課題と、求職者側の「安定した環境でスキルを活かしたい」というニーズを結びつけ、障害者雇用の定着と発展に貢献する大きな役割を担っているのです。

障がい者向け事務職の種類

①一般事務職

事務職と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、この一般事務職かもしれません。特定の部署に限定されず、企業や組織全体の円滑な運営をサポートする、いわば「縁の下の力持ち」のような存在です。障害者雇用の求人においても、最も募集が多い職種の一つと言えるでしょう。

主な業務内容は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。

  • 書類作成(Word、Excel、PowerPointなどを使用)
  • データ入力・集計
  • 書類のファイリング、管理
  • 電話応対、メール対応
  • 来客対応(お茶出しなどを含む場合も)
  • 郵便物の仕分け、発送
  • 備品の管理、発注

一般事務職の特徴は、幅広い業務に携わる点にあります。そのため、特定の専門知識がなくてもチャレンジしやすく、未経験者向けの求人も比較的多い傾向にあります。業務を通じて、基本的なビジネススキルやPCスキルを幅広く身につけることが可能です。

一方で、担当する業務の範囲は企業や配属される部署によって大きく異なります。そのため、求人に応募する際には、具体的な業務内容や、ご自身の障害特性に合わせてどのような配慮が可能か(例:電話応対の有無など)を事前に確認しておくことが大切です。コツコツとした作業が得意な方や、誰かをサポートすることにやりがいを感じる方に向いている職種です。

②経理事務職

経理事務職は、その名の通り、企業のお金に関する流れを管理・記録する専門的な事務職です。会社の経営状態を把握するための重要なデータを扱うため、正確性と責任感が求められます。

主な業務内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 伝票の起票や整理
  • 交通費などの経費精算
  • 請求書の発行や入金確認
  • 売掛金・買掛金の管理
  • 月次決算や年次決算の補助

一般事務職と比べて専門性が高く、業務範囲が明確であることが特徴です。日次・月次といったサイクルで発生する定型的な業務が中心となるため、見通しを持って仕事に取り組むことができます。また、電話応対や部署外とのやり取りが比較的少ない傾向にあるため、自分のペースで集中して作業を進めたい方にとって働きやすい環境と言えるでしょう。

数字を扱うことに抵抗がなく、コツコツと正確に作業を進めるのが得意な方に向いています。日商簿記検定などの資格を取得していると、採用の際に有利になることも少なくありません。

③営業事務職

営業事務職は、企業の売上に直結する営業部門を、事務的な側面からサポートする職種です。最前線で活動する営業担当者がスムーズに業務を進められるよう、多岐にわたるバックオフィス業務を担当します。

具体的な業務内容は、以下のようなものが中心となります。

  • 見積書、請求書、契約書などの各種書類作成
  • 商品の受発注データ入力、管理
  • 在庫や納期の管理・確認
  • 顧客からの電話・メールによる問い合わせ対応
  • 営業担当者が使用する資料の作成補助

一般事務職と比べ、社外の顧客や社内の営業担当者とのコミュニケーションが頻繁に発生するのが大きな特徴です。そのため、正確な事務処理能力に加えて、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力が求められます。誰かをサポートすることに喜びを感じる方や、チームで協力して目標を達成することにやりがいを感じる方に適した仕事と言えるでしょう。

障害者雇用の求人においては、任される業務の範囲が明確にされていることが多く、ご自身の特性に合わせて業務内容を相談できる場合もあります。例えば、電話対応の頻度や顧客対応の範囲など、事前に確認することが大切です。

④人事・総務事務職

人事・総務事務職は、企業の「人」と「組織」を支える、バックオフィスの中核を担う職種です。従業員が働きやすい環境を整え、会社組織全体の運営を円滑に進めるための重要な役割を果たします。企業によっては、人事と総務の業務が明確に分かれている場合と、兼任する場合とがあります。

主な業務内容は幅広く、以下のようなものが挙げられます。

  • 人事関連業務
    • 従業員の入社・退社にともなう手続き
    • 勤怠管理や給与計算の補助
    • 社会保険関連の手続き
    • 社員名簿の管理
    • 採用活動のサポート(面接日程の調整、応募者との連絡など)
  • 総務関連業務
    • 社内の備品や消耗品の発注・管理
    • オフィス環境の整備(什器管理、清掃業者の対応など)
    • 社内規程の管理・更新補助
    • 健康診断や社内イベントの企画・運営サポート
    • 代表電話の一次対応や来客対応

この職種の特徴は、従業員の個人情報や会社の機密情報に触れる機会が多い点です。そのため、高い倫理観と責任感、そして守秘義務を遵守する姿勢が強く求められます。また、社内のあらゆる部署の従業員と関わるため、丁寧なコミュニケーション能力も必要とされます。

ルールやマニュアルに沿って正確に業務を進めることが得意な方や、社内の人をサポートすることにやりがいを感じる方に向いている仕事です。障害者雇用の求人では、広範な業務の中から、データ入力や書類管理といった特定の業務を切り出して任されるケースも多く見られます。

事務職に必要なスキルと資格

基本的な事務スキル

事務職として働く上で、特定の資格の有無に関わらず、基礎となるいくつかのスキルが求められます。これらは多くの求人で共通して重視されるポイントであり、日々の業務を円滑に進めるための土台となります。

  • 基本的なPCスキル 現代の事務職において、パソコンの操作スキルは最も基本的かつ重要な能力です。特に、Microsoft Office製品(Word、Excel、PowerPoint)を扱うスキルは必須とされることがほとんどです。
    • Word: 報告書や送付状といったビジネス文書の作成、書式設定などの基本操作。
    • Excel: データ入力や表作成、SUM関数やAVERAGE関数などを用いた基本的な計算・集計作業。
    • PowerPoint: 既存資料の修正や、簡単なスライド作成。
    • その他: スムーズなタイピング能力や、ビジネスメールの基本的なマナーも含まれます。
  • コミュニケーション能力 事務職は、部署内の社員や他部署、時には社外の人とも連携して仕事を進める場面が多くあります。そのため、円滑な人間関係を築き、業務をスムーズに進めるためのコミュニケーション能力が求められます。
    • 指示を正確に理解し、自分の業務の進捗を的確に伝える「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」が基本となります。
    • 電話応対やメール対応も含まれますが、これらは障害特性に応じて配慮を求めることも可能です。
  • 正確性と丁寧さ データ入力や書類作成、経費精算といった業務では、ミスなく作業を遂行する正確性が非常に重要です。また、作成した書類が見やすいか、ファイリングが後から見ても分かりやすいように整理されているかといった、業務全般における丁寧さも評価されるポイントとなります。

これらのスキルは、必ずしも入社前に完璧である必要はありません。基本的なPC操作ができれば、実務を通じて徐々に向上させていくことが可能な場合も多くあります。まずはご自身の現在のスキルレベルを把握し、求人内容と照らし合わせてみることが大切です。

役立つ資格一覧

事務職の求人において、資格の保有は必ずしも必須ではありません。しかし、自身のスキルレベルを客観的に証明する有効な手段となり、応募書類や面接でのアピール材料になります。ここでは、事務職で役立つ代表的な資格をいくつかご紹介します。

資格を取得することで、特定の分野に関する知識やスキルを体系的に学べるだけでなく、目標達成に向けた学習意欲の高さを示すことにもつながります。

資格名証明できるスキル・知識特に役立つ職種
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)Word、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトの実践的な操作スキル一般事務、営業事務、人事・総務事務など、全ての事務職
日商簿記検定経理や会計に関する基本的な知識、帳簿の作成能力経理事務
秘書技能検定ビジネスマナー、電話応対、来客応対、文書作成などの一般常識一般事務、総務事務、営業事務など、人と接する機会の多い職種
日商PC検定(文書作成・データ活用)実務を想定したビジネス文書作成能力やデータ分析・活用能力一般事務、営業事務など、PCを主体的に活用する職種

上記の資格について、いくつか補足します。

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) 非常に知名度が高く、PCスキルを分かりやすくアピールできます。Word、Excelといったソフトごとに資格が分かれているため、ご自身の得意分野や、応募する求人で求められるスキルに合わせて取得を検討すると良いでしょう。
  • 日商簿記検定 経理事務を目指す場合には、特に評価されやすい資格です。実務経験がない場合でも、3級以上を取得していると、その分野への関心と意欲を示すことができます。
  • 秘書技能検定 社会人としての基本的なマナーや、丁寧な言葉遣いが身についていることの証明になります。2級以上を取得していると、より実践的なスキルがあると評価されやすい傾向にあります。

大切なのは、資格取得を通じて得た知識やスキルを、実際の業務でどのように活かしていきたいかを具体的に説明できることです。また、現在学習中の資格がある場合も、向上心のアピールにつながるため、積極的に伝えると良いでしょう。

障がい者採用の求人情報の探し方

求人サイトの特徴と活用法

障害者採用の求人情報を探す上で、インターネットの求人サイトは最も手軽で主要な手段の一つです。これらのサイトは大きく「障害者雇用専門のサイト」と「一般の総合求人サイト」の2種類に分けられ、それぞれに特徴があります。ご自身の状況に合わせて使い分けることが、効率的な就職・転職活動につながります。

障害者雇用専門の求人サイト

障がいのある方の就職・転職に特化したサービスです。障がいへの理解がある企業の求人が集まっているため、安心して利用しやすいのが大きな特徴です。

  • メリット
    • 求人情報に、想定される業務内容や必要な配慮事項が具体的に記載されていることが多い。
    • 障害者雇用に関する専門知識を持ったキャリアアドバイザーのサポートを受けられる場合がある。
    • サイト内で障害者雇用に関するノウハウや体験談などの情報収集ができる。

一般の総合求人サイト

幅広い業種・職種の求人を扱う、一般的な求人サイトです。障害者採用に限定されてはいませんが、多くの企業が利用しているため、求人情報の母数が非常に大きいのが特徴です。

  • メリット
    • 掲載されている求人数が圧倒的に多い。
    • 大手企業から中小企業まで、様々な企業の求人情報に触れることができる。
    • スカウト機能などを利用して、思いがけない企業からアプローチを受けられる可能性がある。

両者の特徴を理解しやすいように、以下の表にまとめます。

項目障害者雇用専門サイト一般の総合求人サイト
求人数総合サイトよりは少なめ非常に多い
求人の専門性障害者雇用に特化幅広い職種・雇用形態を網羅
配慮事項の記載詳しく記載されている傾向記載がない、または簡潔な場合が多い
サポート体制専門アドバイザーによるサポートが手厚い傾向基本的には自己応募が中心(転職エージェント機能を除く)
主な利用者障害者手帳を持つ求職者全ての求職者

効果的な活用法

これらのサイトを最大限に活用するためには、いくつかのポイントがあります。

  • 複数のサイトに登録する 専門サイトと総合サイトの両方に登録し、それぞれの長所を活かすのが効果的です。専門サイトで自分に合った配慮をしてくれる企業を探しつつ、総合サイトで求人の選択肢を広げる、といった使い方が考えられます。
  • キーワード検索を工夫する 求人を探す際には、希望する職種名(例:「一般事務」「経理事務」)だけでなく、働き方に関するキーワードを組み合わせて検索すると効果的です。 (例:「事務 未経験」「データ入力 在宅勤務」「週30時間」など)
  • スカウト・オファー機能を活用する ご自身の経歴や希望条件を匿名で登録しておくと、それに関心を持った企業から連絡が届く「スカウト」や「オファー」といった機能があります。自分では見つけられなかった企業と出会うきっかけになるため、積極的に活用すると良いでしょう。

地域別の求人情報の探し方

希望する勤務エリアで求人を探すことは、無理のない通勤や安定した就労継続のために非常に重要です。ここでは、地域を軸にして事務職の求人情報を探すための具体的な方法をご紹介します。

求人サイトのエリア検索機能

「求人サイトの特徴と活用法」でご紹介した各種求人サイトには、勤務地で求人を絞り込む機能が必ず備わっています。これが最も基本的な探し方と言えるでしょう。

  • 都道府県・市区町村での絞り込み: 希望するエリアを直接指定して検索します。サイトによっては「東京都千代田区」「大阪市中央区」のように、より詳細な地域で絞り込むことも可能です。
  • 沿線・駅名での絞り込み: 利用したい鉄道路線や最寄り駅を指定して探す方法です。通勤の利便性を最優先に考えたい場合に有効です。
  • 複数エリアでの検索: サイトによっては、「東京都 または 神奈川県」のように、複数の希望勤務地を同時に選択して検索できる場合もあります。

ハローワーク(公共職業安定所)の活用

地域に根差した求人情報が豊富に集まるのがハローワークです。特に、地元の優良な中小企業の求人が見つかる可能性があります。

  • 専門の相談窓口: 各ハローワークには、障がいのある方の就職を専門にサポートする窓口(専門援助部門)が設置されています。地域の雇用情勢に詳しい専門の職員に相談しながら、求人を探すことができます。
  • ハローワークインターネットサービス: 自宅のパソコンやスマートフォンからも、全国のハローワークに寄せられた求人を検索することが可能です。勤務地を指定して、障害者求人に絞って探すことができます。

地域の障害者就労支援機関への相談

お住まいの地域の障害者就労支援機関も、有力な情報源となります。これらの機関は、地元の企業と独自のネットワークを築いていることが多く、公には出ていない求人情報を持っている場合があります。

  • 就労移行支援事業所: 就職に必要なスキル訓練とあわせて、個人の適性や希望に合った求人を紹介してくれます。
  • 障害者就業・生活支援センター(なかぽつ): 就職に関する相談から、就職後の職場定着支援まで、仕事と生活の両面から一体的なサポートを提供しています。

これらの方法は、一つだけでなく複数を組み合わせて活用することで、より多くの選択肢の中からご自身に合った求人を見つけやすくなります。

職種別の求人情報の探し方

事務職と一口に言っても、一般事務から専門的な事務職までその種類は様々です。ご自身の経験やスキル、興味に合った求人を見つけるためには、職種別に探し方を工夫することが効果的です。

求人サイトやハローワークのインターネットサービスを利用する際の基本的な方法は、希望する職種名をキーワードとして入力し検索することです。それに加えて、各職種の特徴に合わせたキーワードを組み合わせることで、より希望に近い求人情報にたどり着きやすくなります。

ここでは、代表的な事務職ごとに、具体的な検索キーワードの例や探し方のポイントをご紹介します。

  • 一般事務の探し方 最も求人数が多い職種の一つです。そのため、「一般事務」というキーワードだけでは情報が多すぎることがあります。「未経験可」「データ入力」「書類作成」といったキーワードを組み合わせることで、ご自身のスキルレベルに合った求人を絞り込むことができます。また、障害特性への配慮を重視する場合は、「電話応対なし」のように、避けたい業務内容をキーワードに加えて検索するのも有効な方法です。
  • 経理事務の探し方 専門性が高いため、「経理事務」または「経理」で検索するのが基本です。実務経験や資格をお持ちの場合は、「簿記2級」「月次決算」といった具体的なスキル名で検索すると、より専門的な業務の求人が見つかります。未経験から挑戦したい場合は、「経理 補助」「経理 未経験」といったキーワードで、アシスタント業務から始められる求人を探すと良いでしょう。
  • 営業事務の探し方 「営業事務」を基本のキーワードとします。この職種は、受発注管理や納期調整など、特定の業務システムを使用することが多いため、「SAP」「受発注」といった関連キーワードで探すのも一つの方法です。また、コミュニケーション能力とともにPCスキルも重視されるため、「Excel」「PowerPoint」など、得意なソフト名と組み合わせて検索するのも効果的です。
  • 人事・総務事務の探し方 「人事」「総務」「人事総務」といったキーワードで検索します。業務範囲が広いため、「給与計算 補助」「勤怠管理」「社会保険手続き」「備品管理」など、ご自身が経験したことのある、あるいは興味のある具体的な業務内容で絞り込むと、ミスマッチを防ぎやすくなります。

これらのポイントを以下の表にまとめます。ご自身の状況に合わせて、様々なキーワードの組み合わせを試してみてください。

職種主な検索キーワードの例探し方のポイント
一般事務「一般事務 未経験」「データ入力」「書類作成」「電話応対なし」求人数が多いため、スキルや希望する配慮事項に関するキーワードを組み合わせて絞り込むのが効果的です。
経理事務「経理」「経理 補助」「簿記3級」「未経験」専門職のため、保有資格や経験レベルに応じたキーワードで検索すると、マッチする求人が見つかりやすくなります。
営業事務「営業事務」「受発注」「Excel」「納期管理」営業担当のサポートという役割を意識し、自分の得意なPCスキルや関連業務のキーワードで探すのが有効です。
人事・総務事務「人事」「総務」「勤怠管理」「給与計算 補助」担当したい具体的な業務内容(勤怠、採用、備品管理など)で検索すると、より詳細な求人を見つけられます。

まとめ

障害者雇用枠における事務職は、安定した環境でこれまでの経験やスキルを活かし、長くキャリアを築いていくための重要な選択肢です。

この記事では、事務職を志望する皆さんが、自分らしく活躍できる職場を見つけるために必要な情報を網羅的に解説してきました。

主な学びのポイントを再確認しましょう。

  • 事務職の重要性: 企業の円滑な運営に不可欠であり、業務の切り出しやすさから障害者雇用の入口として導入されやすく、求職者にとっても安定した就業環境や合理的配慮を得やすいというメリットがあります。
  • 多様な職種: 幅広い業務を担う一般事務、数字の正確性が求められる経理事務、社内外との連携が多い営業事務、「人」と「組織」を支える人事・総務事務など、ご自身の特性や興味に合わせて選べる多様な選択肢があります。
  • 必要なスキルと資格: 基本的なPCスキル(Word, Excelなど)、正確性、コミュニケーション能力が共通して重要です。MOSや日商簿記検定などの資格は、スキルを客観的に証明する強力な武器になります。
  • 効果的な探し方: 障害者雇用専門の求人サイトやハローワーク、地域の就労支援機関を組み合わせ、職種や希望する配慮事項に合わせたキーワード検索を工夫することが成功への鍵となります。

ご自身の強みを活かせる事務職の仕事は、必ず見つかります。この記事で得た知識と情報を活用し、一歩ずつ着実に、納得のいくキャリアの実現に向けて進んでいきましょう。

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