読書のすすめ~くらげ的読書録~

こんにちは、くらげです。

私は秋が結構好きです。

春も好きなのですが、春は花粉がひどくて毎年ひどいくしゃみ等で苦労しています。

秋の好きな点が金木犀の香りがする点です。

あの甘くて、なんかいい香りがたまりません。

金木犀の木の前で立ち止まっている不審者がいたら、それは香りを楽しんでいる私です。

〇〇の秋という言葉があるほど、なにかを始めるのに適した季節でもあります。

今回は読書の秋ということで、私が読書って楽しいぞってことを記事にしてみようと思います。

敬称略でいかせていただきます、全部にさんをつけていたら〇〇さんだらけになってしまうので……申し訳ないですが、ご理解ください。

1・知らない世界を知れる

SFとかファンタジー、時代小説とかで言えると思いますが、作品の設定が現在と離れていたり、違う文化を持っている話の場合、設定の作りこみが凄い作品というのが多々あります。

例えば様々な設定が魅力的な短編集から挙げるとするなら、「なめらかな世界と、その敵」では複数の世界線(パラレルワールド)をチャンネルを変えるみたいに行き来できる少女の話や、圧倒的天才(敵組織)と主人公の愛憎劇などなど……二転三転する物語の展開に毎回うならされますし、短編集でこんなにお腹一杯になることってあるんだと思いますし、オマージュされているものが本当に多いようでSFマニアの方をニヤニヤさせてくれます。

ちなみにくらげはまだまだSF初心者ですので、ただただ文章に衝撃を受けるのみでした。たまにこのタイトルこれやん!とかここがこうなってんだ~とか思いながらにやにやしていました。

確か正月に熱出して、なぜかこの本を購入して読んでたんですよね。電子書籍でセールだったのか安くて。

長編から挙げるなら名作としてよくタイトルを聞く「アルジャーノンへ花束を」では、知能的な問題がある青年が手術を受けて知能を得ます。

その手術のおかげでだんだん頭がよくなって、今まで疑問に感じなかったことや、周囲との関わりなどに疑問を持ったりするのですが、結構葛藤と言いますか、賢くなってしまったことで逆に悩みが出てきたりして人生について考えさせられます。

結局せっかく賢くはなったのに後々徐々に知能が落ちていってしんどいです。

このような感じで語っている私は楽しいし無限にしゃべれます。

SF好きなのでロボットとかにも魅力を感じますね。AIが管理している社会で急に暴走したりとかも展開的にわくわくします。ロボットが人間に対抗する話、結構好きです。

ロボットとかが出てくる場合は、ロボット三原則というものが出てくることが多々ありますね。

ロボット三原則というのはロボットが自分の身を守る+人間に危害を加えないような行動をとるように設定された決まりという感じのもので、有名なSF作家であるアイザック・アシモフが提唱したもののようで、この原則を混ぜたトリックを用いた小説として「はだかの太陽」というものもあります。

残念ながら、「はだかの太陽」は未読なのですが、ロボットが人を殺した、なんで?みたいな小説は他にもあってどこかのタイミングで読んだような気がします。

小説ではないですが、ゲームとかでもロボットが迫害されていてロボットの人権について訴えるみたいなものを見たことあります。

今話しているのはどれもSFの話ですが、私の知識が偏っているので、もっと他にも気になるようなあらすじのものや作品がたくさんあると思います。

例えば時代小説で、史実に沿って話が進むけれど、そこにこういう解釈はどう?みたいな感じのものや、ちょっとファンタジー寄りの空想のようなものが入ったものとか、ファンタジーなら美しい景観の描写をふんだんに盛り込んだ架空の世界の話とか、有名なものだとハリーポッターとかもファンタジーだと私は思います。

ファンタジーで多いのが、魔法とか、ちょっと現実とは違うようなスパイスが入ったものです。独自の設定が入っていたりすると、すごくドキドキします。

作者さんによって本当に書き方や、読みやすさが違うので、無限の可能性を秘めています。

2・メンタルの病気について書かれたものも存在する

私の大好きな小説で、精神科の医師をやっている方が主人公の話があります。

「症例A」という小説で、私はすごく好きなのです。

ミステリーとメンタル系の文章が両方読めちゃうお得パックみたいな小説です。

主人公が2人いて、最終的にその2つが合わさるのですごいです。片方があるものの真相を探していて、その真相を知る人物が精神科の医師の勤めている病院にあるというような感じだったと思います。

精神科医のパートではきりっとしていてかっこよくて周りを寄せ付けないような女性医師が登場するのですが、この人が実は解離性障害、いわゆる多重人格者で主人公はとあるきっかけでそのことを知るのですが、そのかっこよくて周りを寄せ付けない人格が実はメインの人格ではなくて、本当は引っ込み思案なメインの人格がいるのだけれど、その子が引っ込んじゃっているから代わりにこのかっこいい人格が表に出ているという設定もすごいのですが、他にも人格がたくさんいて、幼い人格、暴力的な人格、すべてが見えてる賢い人格等々彼女の人生的にも相当苦労していて、多重人格という人に出会ったことがない私としては非常に魅力的というか、その人の持っている辛さとか苦労とかがすごく好きで……大好きです。

ずっと彼女を支えていた主治医が終盤で亡くなってからラストへつながる部分も大好きですね。

ラストのシーンで見捨てるくらいなら放っておいてほしいしもう関わらないでくれみたいなことを賢い人格の人に言われて、それでも主人公は彼女を抱きしめるのですが、すごく決意のいることだなって思っていて、いい関係性というか、好きだな~と思います。

その人の傷ごとその人を受け入れようと思う、そういうのって素敵だなと。

さっきから好きばっかり言ってますね。語彙がない……

最近この小説読み返していないので、読みたくなってきちゃいました……記憶が違ったりしていたらすみません。

初版がかなり古いものなので、今書店に並んでいるかわからず、ぼろぼろのものを持っています。

一度雨の日に持ち歩いたせいで濡れちゃったのもあって大分傷んでいます。

この本には大分愛着があります。たまたま図書館で借りて読んで、非常に感動して、書店に行ったら1冊だけぽつんと置いてあって、買わなきゃ!と思って急いで買った記憶があります。

こういう小説もめちゃくちゃ有名って程存在しているわけではないかもしれませんが、一定数存在しています。

闘病生活を書いたエッセイや、入院生活を書いたもの、タイトルを挙げるとするなら「クワイエットルームへようこそ」、「19歳のカルテ」、「卒業式まで死にません」など、幅広く存在します。

精神系じゃなくても存在していて、有名なのは「1リットルの涙」とか学生の頃読んで非常に感動しましたが、こういう体の病気の闘病記などもあるくらいなので、探せばいくらでもあると思います。

最近は毒親についての書籍が多いような感じがちょっとします。何気なく読んだ小説が毒親の話だったとか、漫画に毒親が出てくるとかが結構ある。

多分時代的に自分の親の教育というか、自分の親って本当に正しいの?自分って愛されてる?みたいな部分を気にしている方が多い気がするのと、毒親という言葉がすごく有名になった影響で、自分の親って本当はやばい人じゃん、みたいなことに気づいてエッセイとかでまとめる方などが増えているような印象です。

自分も自分の親って毒親なのでは?と思っていた時期がありましたが、別に毒親って程危害加えられていないなってことに気づいて、愛情をめいっぱい受けて育ったし、愛されてたなと家族と離れてから気づいたので、毒親という言葉が流行して、そこら辺の判断基準があいまいになってきているよな~と思います。

それとか、「雨夜の星たち」という小説ではちょっとだけ他の人と違うような感じの人が便利屋みたいな感じで人の依頼に同行するような話とかあります。

頼まれたことはやれますが、頼まれる以上(例えばこれを察しろとかあいまいな部分)のことはできません、ときっぱり言う主人公で、かっこいいなと思った覚えがあります。

その作品は読んだ後心があったかくなって、すごく読了後の感情が良かったです。

すっきり終われるとは〜、いいもの読んだって気持ちになります。

3・人の日常を読んで、自分の日常の大切さに気付く

最近、よく見かけるのがただ普通に生活している様をフィクションとして表現する手法の小説です。「麦本三歩の好きなもの」とかが該当します。あとは伊坂幸太郎さんの作品たちはどれも日常の中でミステリーがちょっと含まれるというような作風な気がします。

「終末のフール」とか、「死神の精度」とか日常色強めかもしれません。

私だけかもしれませんが、こういうの大好きでして……

エッセイとかでも全然いいんですけれど、人が生活している描写に飢えていて、フィクションだと実際にはいない登場人物のことに思いをはせて妄想できるのでなお良いという感じです。

エッセイだと例えば千早茜さんの食べることについてのエッセイである、「わるい食べもの」というシリーズは結構感性が独特なのに文章が読みやすくて、あ、こういう人もいるんだ~ってなってそれはそれで好きなのですが、フィクションだと、何この人面白い!みたいな人が主人公だった場合、日常生活にあの主人公だったらここでこうするな、とか妄想の余地がある部分が特にお気に入りです。

エッセイももちろん好きです。この人のこの考え方が独特で好き、とかありますね。

でも私はちょっと人間嫌いみたいな部分があるので、できるだけ同じ空気吸っている人じゃない方が安心できるんですよね。

実際、エッセイの人の想像はしませんが、フィクションの小説の登場人物が小説の終わりの後どう生活していくかは結構妄想したことがあります。

くすっと笑えてすごく好きですが、歩いてるときに思いついたりするので、普通に不審者ですね。通報しないで……

私の日常の続きにいろんな人たちが生活しているんだと思うと、丁寧な暮らしをしたくなります。

4・おわりに〜結論、読書は楽しい!~

いかがでしたでしょうか?

今回は読書は楽しいぞという話をしてきました。

ただ私の好きなジャンルの小説のお話をしただけになってしまったので申し訳なく思います。

本当はもっと上手に語れる人もいると思うのですが、私は不器用なので、自分の好きを伝えることで興味をひけたらいいなと思いながら書きました。

個人的な解釈というか、めちゃくちゃ大雑把に説明した部分もあるのでその説明の仕方は違うのでは?とかあったらすみません。

この記事を読んで、小説に興味がわいてくれる方がいたらうれしいです。

私の文章は結構癖があるので、これを最後まで読めるのなら読書もきっとできます!

皆様も読書の秋、始めてみませんか?