社会復帰までのストーリー
あにゃんぐ!さん
動画編集・デザイン業務/
スキル支援員
6ヶ月利用を経て一般就労
- 趣味:
- 絵を描くこと、カラオケ、
人と遊びまくること - 居住地:
- 静岡県
- 利用開始月:
- 2024.03
- 就労した期間:
- 6ヶ月

就Bカチカを利用する前、どの様な状況でしたか?
体調の上下や衝動に任せて自分勝手に行動して、就職もプライベートもうまくいかない人生でした。。双極性障害と診断が出た後も本当にうまくいかず…
ストレスにとても弱く、仕事で失敗して、怒られて、自己嫌悪して、また失敗して…仕事を逃げるように辞めることの繰り返しでした。
就Bカチカを利用しようと思った理由や
きっかけを教えてください。
仕事を辞めて数ヶ月、何かしなければと考えたことが始まりです。フリーランスを目指しクラウドソーシングで受注を始めたり、怪しい業務委託の仕事をやったり、、どれも長くは続きませんでした。
「そうだ、福祉サービスって手もあるか、、、」とふと調べ始め「カチカ」の文字を見つけました。
みてみると、工賃最高月20万の文字。在宅で、デザインやITのことが学べることが書いてあり、大学で専攻していた「デザイン」を学べること、興味のあるWEBの勉強ができること、在宅でできることが決め手となり、応募してみることにしました。
支援員やスタッフのサポートについて、
どのように感じていましたか?
細かく具体的に、ロジカルに物事を聞いておきたい私にとって、最初の支援員さんの対応はとても合っていました。何事も感情論だけでなく、論理的にアドバイスをくださるのが印象的でした。
気さくに「お金のかからない専門学校だと思ってピョッと入ればいいから。いつでも辞められるし」と笑顔で背中を押してくださったり、なんだかいい方向に進めそうかも?と感じたのを覚えています。
特に印象に残っている出来事や
エピソードがあれば教えてください。
月次面談で事業所に伺った際、オンラインでしかお会いしたことがない支援員さんたちに初めてリアルで会ったのですが、顔と名前を覚えていてくださって、「最近いい調子ですね!」と笑顔で声をかけてくださったのが嬉しかったです。その時なぜかポケモンパンのシールをくれました。笑
自分は利用者の立場であってもコミュニティ、ひいては社会の一部にまた属せるようになった気がして、なんだか嬉しく、気恥ずかしい、そして自信を持てた気持ちになりました。
就Bカチカ利用で習得したスキルや知識は
どんなものですか?
まずはデザインのスキルやコーディングなどのスキルを学習しました。個人的に印象に残っている部分は「5割戦法」「ビジネスチャットのスキル」「長文失礼しますは本当に失礼」というビジネス的なところを教えていただきました。
「5割戦法」は、デザインや動画、文書などの作成物が、自分の中で完成度が5割〜6割いかないな、と思っても、その時点で先方(クライアント)に出してみる、というもの。
自分の中でガチガチに理論やデザインを固めて提出して、バツを喰らって砕け散るという経験が多かった私にとって、目から鱗でした。
もちろん、この戦法は「※信頼が出来上がっているクライアントや、社内の上司などに限る」という注釈つきではありますが、社内に出すものでさえ上記のようにガチガチのものを出す私にとって、かなり気が楽になり、やり取りもスムーズに進む戦法でした。
「ビジネスチャットのスキル」「長文失礼しますは本当に失礼」
私はもともと、社内の先輩に送るメールでさえ、20~30分文面に悩むくらいのビジネススキルの無さでした。
たたきの文章はすぐに考えられるけど、相手に失礼がないか、どう思われるか、などを悩み始めると怖くなって何度も直して、何度も考えて、、、のループにいつも陥っていました。
ネチネチ長い文章をこねくり回すのがもはや癖になって好きになっていた私にとって、脳天に雷が落ちた気持ちでした。
なんだか、そこから「チャットってめっちゃ丁寧にしなくてもいいんだ」「毎日接する相手にはお世話になっておりますとかいらないんだ」「返信一文でもいいんだ、、」と次々とビジネスチャットの極意に気づいていき、慣れることができるようになりました。
今でも日々忘れかけてしまう度に、初心に戻って動くように心がけています。
自分自身の成長を感じた瞬間や
困難を乗り越えたエピソードを是非教えてください。
短文のメッセージを先方にすぐに送れた時は、昔の自分じゃないみたい!と感動したのを覚えています。
人間関係を構築する以前で挫折していた自分でしたが、段階的に人間関係が移り変わっていったことによって、少しずつ人間関係で心辛くなることが少なくなった、というのはあります。
環境の変化にも弱かった自分にとって、利用者という立場から支援員になり、大きく環境が変わることなく、オープン就労でカチカに入社できたのは、ありがたいことだったなあと思います。
就労に向け準備したことや、
就Bカチカでの役立ったサポートがあれば教えてください。
最後に支援を担当くださり、就職後は直属の先輩となった支援員さんは、就業する場所が同じだったのでいろいろなことを仕事中にお話ししてくださいました。
基本的な仕事内容の教示はもちろん、支援員としてのマインドや、この流れの早いカチカでどうあるべきかとか、辛いことがあった時の自分のメンタルの対処法など、、、
色々と親身に話をしてくださいました。
そこで色々とコミュニケーションを取ることで、仕事面、メンタル面含め私に自信を持たせてくれたことが、一番のサポートだったと思います。ありがとうございました。
社会復帰を果たされた今の気持ちや感想を是非教えてください。
ビジネススキルと自身のメンタルの部分で、カチカのサポートが本当に役に立っています。
実務としていろいろなデザインや動画課題に取り組ませていただきながら、チャットを通じて様々なビジネススキルを利用者時代に学べたことは、本当に良かったです。
カチカに出会えていなかったら、いろんなところをうろうろしていたかもしれません。出会いって大切だなと、ひしひしと感じています。自分のスキルを活かしながら毎日美味しくご飯が食べられていること、本当にありがたいです。
今後の目標や夢、
思い描く理想のキャリアプランなどを教えてください!
最終的には、フリーランスでも、社員のままでも、何か面白いことがしたいなと思っています。
アニメーションが豊富なウェブサイトとか、、、自分の双極性障害という部分を活かした動画、ラジオ、漫画などのコンテンツ作りとか、、自分のできることをふんだんに活かしたものづくりもしてみたいです。
なんにせよ「自分と同じように詰まっている方を支えてあげたい!」というような信念は消えていないので、それを心の奥底で思う限り、楽しく頑張りたいなと思います!
就Bカチカの利用を検討している方へ
メッセージをお願いします!
一概に、「あなたにもカチカが合うでしょう!」とは絶対に言えないです。
けれども、たくさんあるコースの中できっとやってみたいこと、将来の役に立つことはあると思います。
個性豊かな支援員さんやスタッフさんに囲まれて安心な環境で在宅就労ができるのは、同じような特性や苦手なことを持つ方にとっては、とてもいいのではないかと思います。
過去の私のように、何もできていないけれど、ちょっと一歩踏み出してみようかな…と考えている方にはさりげなく案内をして差し上げたいです。