社会復帰までのストーリー
Fさん
支援員
7ヶ月利用を経て一般就労
- 趣味:
- お菓子作り
- 居住地:
- 神奈川県
- 利用開始月:
- 2023.09
- 就労した期間:
- 7ヶ月

就Bカチカを利用する前、どの様な状況でしたか?
デザイン系の専門学校を卒業し、上京して印刷会社のデザイン部門に就職しました。
大手企業様のPOPやチラシなどを製作していましたが、その会社がいわゆるブラック企業で…朝9時出社・翌朝6時退社(3時間後に出社)という環境で、メンタルも崩してしまいました。
当時はうつ病・概日リズム障害(睡眠障害)と診断されていました。
その後も、自分の趣味でもあるお菓子作りに携わりながら個人経営のケーキショップの広報全般のデザインをやったり、写真屋でレタッチ業務などをしていましたが、務めたて数か月や数年はうまく通えていても、睡眠バランスを崩して起きられなくなり、メンタルを崩し、
自他ともに「それさえなければいい社員なのに…」という評価でした。
自分はこのままでは一般就労は無理かもしれないと考えるようになり、一旦、休もうと思い、1年ほど無職の状態が続きました。
就Bカチカを利用しようと思った理由や
きっかけを教えてください。
1年も働かずにいると、もちろん金銭面の不安も出てきますし、自分が社会にかかわれていないことに不安が出てきました。
しかし、こういった焦りからバタバタと就職を決めて、何度も失敗してきたので、根本的に働き方を変えなければならないと考えるようになりました。障害をオープンにしたまま働けないか?睡眠リズムが多少崩れても、大丈夫だと言ってくれる場所はないか?
そこで、自分のスキルを活かして在宅ワークができないか?と考え、求人サイトで就Bカチカを見つけました。
カチカの募集要項には「WEBデザイン」とあり、紙媒体のデザインしかやってきていない自分に仕事があるのだろうか?と不安でした。
しかし、朝10時に、とりあえずパソコンの前にいればOKだし、障害もオープンにできる!という部分に、とても期待していました。
支援員やスタッフのサポートについて、
どのように感じていましたか?
サービスの利用から、在宅での作業のやり方など、まったくわからないことを1から丁寧にサポートしていただきました。
私の担当支援員さんは、フランクな方で、自然と「休んでも大丈夫そうだ」「寝坊しても大丈夫だ」と考えるようになり、リラックスしたことが心身によい影響を与えたのか、利用中は大きく体調を崩したことはありませんでした。
特に印象に残っている出来事や
エピソードがあれば教えてください。
就BカチカでYoutubeチャンネルを始めるという告知があり、趣味で触れたことのある動画編集のスキルで役立てないかな?とぼんやり考えて、相談させていただいたのがきっかけで、トントン拍子にYoutubeチャンネルのディレクション・編集を担うことになりました。
そのポジションでの活動は、障害がある・ないという部分は関係なく、広報担当としてきちんとフィードバックをしていただき、結果を出せず悔しい…と感じつつも、きちんと仕事に対して、プロとして評価をしてもらえる、ということに嬉しさを感じたのを覚えています。
就Bカチカ利用で習得したスキルや知識は
どんなものですか?
独学で動画編集スキルを身に着けていったのはもちろんですが、動画編集をほかの利用者さんに教えるという役割も任されるようになり、自分なりにコミュニケーションがどうすればうまくいくかというのを、すごく多くの失敗を繰り返しながら学んでいきました。
基本的には主体性に任せていただいていますが、気になったところはすぐにフィードバックをいただけるので、改善して、改善による手ごたえを感じてきています。
自分自身の成長を感じた瞬間や
困難を乗り越えたエピソードを是非教えてください。
支援員になった今も度々感じることですが、前述した、動画編集を教えるという役割の中で、コミュニケーションがうまくいかなかったときが、一番きついなと感じます。
自分は障害があるということもあり、同じように苦しいと思っている方に少しでも寄り添えたら、というスタンスでいますが、「同じように」なんておこがましい考えだと、なんども思い知らされます。利用者さん一人一人に違う悩み、苦しみ、思いがあるので、怒りや、きつい言葉を投げられることもありました。支援員になる前は、こちらも感情的に言葉を返してしまったこともあり、その時のことをすごく後悔しています。
「この人は、どうして怒ってしまったんだろう?」「どんなところで困らせてしまったんだろう?」というのを、自分の中で分析して、「どうしたら利用者さんがより良くすごせるか」という部分は、正解はないかもしれないけど、後悔はしないように、考え続けています。
就労に向け準備したことや、
就Bカチカでの役立ったサポートがあれば教えてください。
動画編集は初心者でしたが、今となっては誰かの役に立てるポジションにいられます。
ここに来るまでに大事だったのは、行動力、提案してみること、挑戦してみることだとおもいます。
一度、もうだめだ~というところまで行ったので、カチカではなんでもやってみよう!と思っていました。
支援員さんも、コースの変更なども、「あんまりピンと来なかったらやめよう!」と軽く寄り添ってくれたので、自由に新しい道を歩けたと思います。
社会復帰を果たされた今の気持ちや感想を是非教えてください。
環境は言ってしまえば同じ場所ではあるので、利用者としての経験は、支援員になった今100%役に立っています。
いろいろな職場を経験してきましたが、障害をオープンにしながらパフォーマンスを出せている今の職場は、現状の最高到達点だなぁと、よく振り返っています。
今後の目標や夢、
思い描く理想のキャリアプランなどを教えてください!
現状、社会復帰ができて満足という部分があるのですが、だからこそ、もっと先を目指したいという気持ちも出てきました。
カチカは本当にフレキシブルに、働き方に対して融通をきかせていただけるので、自分がもっと働きやすく、かつ、会社ももっと円滑にできるようなポジションを担えたらと考えています。
就Bカチカの利用を検討している方へ
メッセージをお願いします!
就Bカチカは、ほかにはない場所だと思っています。在宅通所が可能な点や、工賃をクライアントワークのように稼げる点、仕事の土台がプロのレベルなので、コミュニケーションやスキルも、プロレベルが目指せます。
もちろん、初心者のかたやこれからスキルをつけたい!という方もたくさんいます。
ここを一つのステップとして、生活を整えたり、社会に少しでもなじみたい!という方もぜひ、一歩踏み出してもらえたらとなりでサポートさせていただきます!